この作品では神への信仰心と救いを求める魂をテーマに「物語」的表現を試みた。冒頭は泉を求めて彷徨う弱った鹿(=主人公の苦難の道のり)を表現する。9小節目からは泉(=神)を希求する様子が描かれ、13~19小節では「希望」である泉の瑞々しさを表す。
Aはここまでの再現となるが、泉を求める心が強まる如くより積極的な音楽表現となり、ただの繰り返しではない。
Bは神を希求する魂が高揚してゆく様子を、ポリフォニックな手法を用いて描いた。
Cは神を賛美する気持ちが最も高まる輝かしい音楽であり、58小節目からのMeno mossoでは神の大きな愛に「安らぎ」と「確信」を感じる場面である。
Dは「泉を求める鹿」(=自分自身の投影)を穏やかに見守るように、曲は希望と安息を持って終わる。
製本版とデジタルスコア版(ダウンロード版)の2種類あります。以下でどちらかを選択して下さい。
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作曲者: 横山智昭 声部: SATB 伴奏: アカペラ 言語: ラテン語 演奏時間: 3’30” ページ数: 12
◆演奏情報◆ Edition ICOT 開設記念演奏会 2020年11月8日 指揮者: 松下耕 合唱団: The Metropolitan Chorus of Tokyo