立石寺にて(混声)

作曲者:丸尾 喜久子

作曲者より
この作品は「のるでぃーこあんさんぶる」の委嘱により作曲し、2015年に三井住友しらかわホールで開催された「第22回愛知県ヴォーカル・アンサンブルコンテスト」で初演されました。松尾芭蕉の俳句「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」をテキストにして透明で柔らかな優しい『音空間』を創りたいと思いました。この度の出版では、初演時には無かった冒頭の文字で書かれた２段を加筆しています。この部分は、合唱団の皆さんが色々と工夫して楽しんでやってもらえれば嬉しいです。しんしんと雪が降る山寺、芽吹きの時がやってきて生き物がごそごそ嬉しそうに動き出す春、柔らかい雨が降りやがて夏になり蝉が鳴く。いつまでもそんな地球でありますようにと願います。