《The O Antiphons(交唱) 》は、クリスマス期に関連する典礼文の中でも、とりわけ美しいテキストとして知られています。
これらの古い聖歌は、待降節(アドベント)最後の7日間(12月17日~23日)に歌われるもので、「O」という呼びかけに始まり、旧約聖書に由来する救い主の象徴的呼称、そして「veni(来たれ)」という祈願の言葉が続く、特徴的な三部構成を持っています。
これらの象徴的呼称のラテン語の頭文字を逆順に読むと、「ERO CRAS(私は明日来る)」というアクロスティック(折句)が現れます。これは、「明日、私はあなたたちのもとにいる」というイエスの言葉を暗示しています。
2022年に作曲された《O Oriens》は、この連作の第5曲にあたります。作品は、「光」と「影」の対比、そして昇る太陽のイメージに託された深い救済への希求によって、その音楽的な雰囲気が形づくられています。