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ha… / RIVERSONG

作曲:Orbán György

作曲者より

私の「Riversong」は、日本の女声合唱団にインスパイアされました。難易度は高く、複雑ですが、きっとタイトル「川」を想起させる曲だと思います。(若いころは丘陵地に住んでいましたが、今は川のそばに暮らしています。)
テキストは、トランシルヴァニア地方の民謡「もしも私がつめたい小川だったら…」という、古代のモチーフからとられています。この自然詩は、世界各地で古くから伝わるものです。この古いテキストが、Béla BartókとGyörgy Ligetiも作曲に取り入れられていることからも、それがわかります。
作曲に際しては、元の民謡にある旋律も用いました。実を言うと、五音音階が用いられた、ハンガリー民謡における東洋の遺産のような、やや奇妙なメロディです。しかし、冒頭のいくつかの音は、半音音階を用いた、痛みのある、ひりついた音になっていて、民謡収集家のために歌った人も、2度と同じようには思い出せなかったでしょう。推察するに、歌い手が歌い出した音が、その人にとっては高すぎたのでしょう。しかしながら旋律は、この形で100年以上も印刷されてきました。そしてこれが、私の耳に残っているものでもあるのです。悪習でしょう、多分ね…
(ちなみに、このテキストには何種類かのメロディがついています。)

製本版とデジタルスコア版(ダウンロード版)の2種類あります。以下でどちらかを選択して下さい。

説明

作曲者:Orbán György
伴奏:アカペラ
声部:SSAA
言語:ハンガリー語
演奏時間:3’30”
ページ数:12