この作品は、指揮者の三好草平さんが立ち上げた演奏会シリーズ、「小さな夜の音楽会」の記念すべき第一回においてLux Voluntatis とCombinir di Coristaの合同演奏によって初演されました。 同調圧力や排外主義の嵐の吹き荒れる世界において、「声を合わせて」演奏するしかない合唱は、それらの悪を逃れることができるのか。そんな問いの答えを求めて、「個」であることの清々しさを描いた四元康祐さんの詩を選び、作曲しました。楽曲中に頻出する二声間の短七度の音程に、「他者と馴れ合わず、しかし他者との不安定な関係性にとどまりながら個として生きよ」という私なりのメッセージを込めました。 初演は厚い響きの中から個々の祈りが立ち上るような、美しくひたむきな名演でした。立案の三好さん、両合唱団のみなさん、初演指揮の労をおとりいただいた松村努さん、ありがとうございました。
製本版とデジタルスコア版(ダウンロード版)の2種類あります。以下でどちらかを選択して下さい。
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作曲者: 森山至貴 作詩者: 四元康祐 声部: SATB 伴奏: アカペラ 言語: 日本語 演奏時間: 3’00” ページ数: 8
◆演奏情報◆
指揮:松村努 合唱:Lux Voluntatis & Combinir di Corista