子どもでもたやすく演奏できる、やさしいア・カペラ作品です。曲は3つの部分に分かれています。
Aの部分は、2声による単純な同度同形カノンです。メロディーは日本やアジアのメロディーの典型である、五音音階(ペンタトニック)でできています。この曲に使用されている五音音階は、メジャーペンタトニックと言われるもので、do-re-mi-so-la の5つの音で構成され、終止音はdoです。4小節ごとに展開されるメロディーの形を、鮮やかに表現してほしいと思います。
Bの部分は、3部合唱になります。上の2声は、歌詩は違いますがAと同じことの繰り返しです。ただし、テンポは若干速くなります。この部分でAltoが登場します。このパートは、4小節の形を4回繰り返します。3回目と4回目はほんの少し形が違いますが、ほぼ同じことの繰り返しです。このAltoのパートの演奏は任意であり、歌わなくても構いません。
Cで音楽が大きく変わります。いままで五音音階、つまり旋法音楽だったこの曲は、ここで調性音楽に変わります。これまで、5つの音で成り立っていた音階が、7つの音に増えます。音の成り立ちが変わることで、音楽が大きく変化することを、感じ取って歌ってください。この部分も、Altoは演奏しなくても構いません。
この曲を、児童合唱団のア・カペラ演奏への入り口、基礎練習曲として使ってください。
製本版とデジタルスコア版(ダウンロード版)の2種類あります。以下でどちらかを選択して下さい。
— もしくは —
作曲者:松下 耕 作詩者:工藤直子 声部:SA 伴奏:ア・カペラ 言語:日本語 演奏時間:1’00” ページ数:8