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Barna Szabó

1976年に生まれたバルナ・サボーは、以前ハンガリーの一部であったウクライナ西部の町、ティサケレストゥールで育った。

一種の伝統主義者であるサボーの音楽は、西洋のポリフォニーやその他の古典的な技法を利用しており、旋律と音色に似たような傾向を持つハインリッヒシュッツ、バッハ、プッチーニ、バルトーク、メシアン、ジェレミーラボック、モーリスホワイト、ジョルジュオルバーンといった作曲家たちと密接に技術的な繋がりがある。

彼の音楽は、感情的で時にもの悲しく、そして親しみやすいものになっているが、緻密な質感があり、重ね合わせた柔軟な節と和音の中にあっても入念な声部連結をもって構成されているのが特徴であり、フランドル楽派と20世紀のハンガリー合唱の名曲に特に魅せられているのが分かる。

作品の多くは合唱曲だが、歌曲、室内楽、いくつかの協奏曲、交響曲も発表している。

 また、名門合唱団でバス・バリトンを務めている。

これまでで最大の、1時間に及ぶ作品「混声合唱とピアノのためのパッションオラトリオ」は、初演とその後の公演において高い注目を浴び、絶大な評価を得た。

現在取り組んでいるオペラ「カルネヴァール」は、ベラハンヴァスの小説を基にしており、台本は作曲家であるサボー自身によるものである。

アラニ・ヤーノシュ作曲コンクール(2018)、トランスフォーミュージック国際作曲コンクール(2005)、コタ賞(2018)でグランプリ及び数々の賞を受賞。

2002年より、ブダペストのリストフェレンツ音楽院およびハンガリーのケチュケメートにあるコダーイ音楽学校の非常勤教授として、音楽理論、楽曲分析など様々な音楽科目を担当している。