イギリスの詩人、ウィリアム・ブレイクの代表的な詩作品に付曲しました。彫板画家としても活動していた彼の詩作品は、人間の持つ二面性や、人間と対立するものなど相反する二つの側面を描いているものが少なくありません。この作品も、一度滅亡した世界が神によって再び創造されたという世界観のもとで生み出された「虎」と「仔羊」というふたつの相反する存在を通じて、人間にひそむ暴虐的な側面や、この存在を生み出した「彼」≒「神」への怖れを描いたものになっています。音楽は増・減音程を多用する部分と、コラール的に進む部分が交代で現れることによって「二面性」や「怖れ」を音楽の上でも表現しようとしました。
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