詩編第66番のテキストを用いたこの作品は、主に2つの音楽モチーフを含みます。1つ目は、ホモフォニックで、16分音符で喜びの叫び”Jubilate Deo(神に向かって喜べ)”をあげます。2つ目のモチーフは、対位的な手法により、“Psalmum dicite nomini ejus date gloriam laudi ejus.(御名の栄光をほめ歌え。栄光に賛美を添えよ。)”という言葉が歌われます。これらの2つのモチーフは曲を通して絡み合い、縮小形や拡大形、ストレッタなどの、ポリフォニックな技法を用いて、様々な展開をみながら現れます。音楽は、中間部において、偶然性を用いた静寂な部分で沈黙し、その後、加速度的に賛美の歌に満ちて曲を閉じます。