この作品は、私の親友である松下耕さんのために作曲したものです。 男声のための作曲ということで、Voces Veritas、Orpheus Singers などの技術や声質を考慮しました。 それから、音楽の性質についても考える必要がありました。日本人はエモーショナルな音楽を好むので、この曲は歌い手や聴き手の心の琴線に触れるようなものでなければなりません。 最終的に、1 日でスケッチを書き上げ、ピアノで演奏している動画を送ったら、松下さんが「涙が止まらない」と絶賛してくれました。私の使命は果たされたということでしょう。 この作品は 4 部から構成されています。主題「A」の提示部、短調が長調になる短い第 2 部、それまでは 2 声で成り立っていたものが合唱として広がりを持つ第 3 部、そして主題がピアノで演奏され、一方で合唱が自由に伴奏的に最後まで歌われる、クライマックスを迎える再現部としての「A’」の第 4 部です。主題の多くは繰り返され、旋律は一定ですが、和音を変化させることで、単調さを回避しています。 いくつかの小さな変更を加え歌詞をラテン語に翻訳した後に楽曲を提出しました。そこで当初の締切より8 カ月も早かったことに気づきました。この曲は、松下さんとの友情、日本の歌手との友情、日本との友情など、小さな物語に満ちています。 私が楽しんで作曲したように、聴衆の皆様にも楽しんでいただければと思います。
製本版とデジタルスコア版(ダウンロード版)の2種類あります。以下でどちらかを選択して下さい。
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