この曲は、第36回国民文化祭・わかやま2021関連事業である、高野山国際こどもコーラスフェスティバルの合同演奏のために作曲したものである。
高野山の真言宗声明のうち、唱えられる機会が最も多いとされる、金剛界の大日如来を讃美する『四智梵語』と、イエズス会の創立者、聖イグナチオが著した『霊操』の冒頭に引用され広まったとされる『Anima Christi(キリストの魂)』が同時に歌われる。
この曲に繰り広げられる、仏教とキリスト教の融合は、根底で信仰の証としての奉仕と愛を説く二者の、共通の普遍性の融合であり、教理を超越した、我々人類が根本的に持つ、肌感覚での愛の共有、分かち合いの営みの世界である。国際こどもコーラスフェスティバルではこの曲が高野山金剛峯寺壇上伽藍、根本大塔前で初演されるが、高野山の静謐な木々の中に、子ども達の愛が満ちた平和の祈りが染み渡ってゆく姿は、感動的であろう。
製本版とデジタルスコア版(ダウンロード版)の2種類あります。以下でどちらかを選択して下さい。
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