あき – あいするきみの

作曲者: 松本望

作曲者より

ちょっとほろ苦いラブソング。一見、言葉遊びのような単語の連続ですが、「あいしている」に対して「きらい」、「あいしてない」に対して「きらいじゃない」という配置の妙。「あいしている」からこそ「きらい」になったり、「あなたがきっとわたしをきらいになる」ことへの恐れを抱いたり、強い感情、激しい感情が出てきて、それらはつながっているということ。人の心の揺れ動く様を、８分音符と５連符のせめぎ合いなどから生まれるリズムの揺らぎの中に表してみました。正にその“せめぎ合い”の部分は、厳格にアンサンブルを揃えようとするとリズムが角張ってしまいますので、それぞれのパートが１小節１拍の大きな流れのみを共有して、おおらかな拍の流れの中で各自自由に歌うと良いのではないかと思います。