ガブリエル・フォーレの「ラシーヌの讃歌」作品11は、1865年に音楽学校の卒業作品として書かれた、初期の傑作である。フランス古典劇作家である、ジャン・ラシーヌ(1639〜1699)の詩(原作はラテン語)に基づいて、神への敬虔な祈りを歌っている。 原曲は混声合唱のための作品であるが、この版は女声合唱のためにアレンジしたものである。女声合唱版はこれまでにもいくつか存在していたし、良い編曲にも出会えていたが、残念ながら私の要求に合致したものを見出すことができなかった。それならば、と、自分で編曲したのがこのヴァージョンである。 同時に、伴奏パートの解析および校訂を行った。 初演は1996年、女声合唱団ブリリアントハーモニーによって行われた。 2006年5月、『合唱表現第16号』に一度掲載されたが、雑誌が休刊されて以降は、この楽譜は入手できない状態が続いていた。今回、改めて校訂を行い、出版に至ることができたことを、大変嬉しく思っている。
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作曲者: Gabriel Fauré 編曲者:松下耕 声部: SSAA 伴奏: ピアノ 言語: フランス語 演奏時間: 4’30” ページ数: 16
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