演奏時間2分という条件から、短いが印象的な詩を探すことになり、尾形亀之助の詩に出会いました。この詩の大半は雨が打ち付ける音を表すオノマトペでできていますが、「ドラドラド」など雨音とは思えない表現で、しかも、それを大文字のアルファベットで表記している所に面白さがあります。「ガラスの花」と通常の言葉で歌われる部分も含めて、全体としては何か非現実的で不思議な情感を持った詩です。曲も当然ながらオノマトペが大部分を占めることとなり、その独特な質感を表現するために堅い音色感を持つ完全4度音程を多用しています。発音も音程も難しい部分が多いと思いますが、それを克服し、この詩の不思議な世界を十分に表現して頂ければと思います。
製本版とデジタルスコア版(ダウンロード版)の2種類あります。以下でどちらかを選択して下さい。
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作曲者:山内雅弘 作詩者:尾形亀之助 声部:SSAA 伴奏:ア・カペラ 言語:日本語 演奏時間:2’10” ページ数:12