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Nativitas Mundi

2004 年、私は、私の合唱団とエストニアで演奏の機会を持ったのですが、その際に、私たちはシサスク氏の自宅兼仕事場を訪れました。それは、衝撃的な体験でした。
幼い頃から天体観測に興味があった彼の仕事場は、なんと自作のプラネタリウムになっていたのです。作曲に使用するアップライトピアノは、部屋の隅ではなく真ん中に置いてあり、部屋のライトを消すと天井一面に星が現れるようになっていたのです。この星たちは、ウルマス本人によって貼られた無数の蓄光のシールによって光るものであり、彼の天体好きがどれほどのものかを端的に表すものでありました。また、四方の壁にはピアノの鍵盤が描かれており、彼は私たちに、その描かれた鍵盤を「無限鍵盤」と説明しました。
この曲は、そんな彼の宇宙観を見事に表現している作品です。混沌と狂気と神秘に満ちた宇宙、そこに生まれし生命体の鼓動、そしてその全てを創造した神への讃歌です。彼が作り出した『惑星音階』が垣間見られる独特の音階と、旋法的和声進行が現れるこの曲は、彼の作品の真骨頂であり、これに加えてパーカッションが彼の宇宙の表出に大きな役割を果たしています。特に、この曲は私のために書いてくれたために、和太鼓が使用されているのが特徴で、この楽器がこの曲の神秘性をより一層高めています。
2022 年 9 月現在、彼は病を患い入院中とのことで、ご本人に曲目解説を書いていただくことが叶いませんでした。1日も早い快癒を祈るばかりです。
なお、彼の合唱作品には、知られざる名曲 “SAI SAI BUSHI KO MATSUSHITA VOX GAUDIOSA VIVALA MUSICA” という、私の合唱団 VOX GAUDIOSAに献呈された作品が存在することを付け加えておきます。

松下 耕

製本版とデジタルスコア版(ダウンロード版)の2種類あります。以下でどちらかを選択して下さい。

クリア

説明

作曲者: Urmas Sisask
作詩者: Jaan Tammsalu
声部: SATB
伴奏: パーカッション
言語: ラテン語
演奏時間: 5’20”
ページ数: 16